2011/09/03

NYのCoworkingスペース「New Work City」にお邪魔してきた

NYに滞在ということで、日本にも来日してCoworkingの講演をしてくれたTony氏が運営している「New Work City」にお邪魔しに行きました。

中を色々と見ていいよ、ということで写真も撮らせていただきました。
(実際に撮影したのが、みなさんがある程度帰ったあとだったので、賑わいといより雰囲気ベースですが)

Coworking in NYC! - New Work City - http://nwc.co/

NWC

広いロビーに各テーブルがあり、片側にはモニターもたくさん設置してありました。

NWC

廊下にもソファーがあり、電話しながら作業する人や、コーヒー休憩する人たちがよく使っていました。

NWC

右奥に見えるのが、ミーティングなどができるスペースで、そちらでグループになって打ち合わせなどが行えるスペースになっています。

NWC

フロアの端から端まで、かなりの広さがあるのはびっくりしました。Coworkingとはいえ、ある程度のスペースや空間がないと狭く感じますし、ゆったりできない、という意味でも空間の広さは重要だと感じます。

ちなみに、NWCがはいっているビル自体はかなり古くからあるビルであり、中をリノベーションしてフロアを活用していました。

NWC

壁のレンガなど、もともとあったものを活用したり、壁にアーティストが手がけた画やアートが描かれてあったりと、空間デザインの面からも
学べるものがあると思います。

Tony氏とお話させていただいて、先日の東京、そして上海などアジアへの講演などや活動はとても有意義だった、ということでした。
(8月に行われたTony氏の講演などの詳細は【イベント告知】8/3 『New Yorkのコワーキング・スペース「New Work City」創業者と語る新しい働き方の可能性』 http://www.socialcompany.org/archives/2011/07/event/0803_coworking/html こちらを参照ください。)

Tonyさんとお話させていただいてトークにでてきた話題として、女性のエンジニアやソフト開発者を増やす活動をしているGirl Developer Itを運営しているSara氏をご紹介いただきました。

Girl Develop It http://girldevelopit.com/

女性のIT業界への進出や、それらをふまえた環境づくりを行っていくと同時に、学生へのアプローチを中心に活動を行い、エンジニア、ソフト開発者支援の環境づくり行っているそうです。
日本で言うところの理系女子などへの活動に近いのでしょうか。
まだまだ男性率が高いIT業界に対して、学生のうちからアプローチを行い、若手育成などがもっと盛んになれればと思います。

またNWCも次の活動として、NWCUという起業家や個人、ビジネス向けのワークショップや教育プログラム支援を行う活動を展開していくという話を聞かせていただきました。

NWCU | Upcoming Classes & Events http://nwc.co/edu/

個人や起業家に対して、ビジネス的なノウハウや教育的支援を行い、学生・若手起業家の育成などを中心にカリキュラムを組むプログラムを開始するそうです。
Girl Developer Itもそのプログラムの一つになっており、学生や個人などを中心に活動を展開し、もっと多くの起業家やビジネス的スキルをもった人を育成していこうという試みです。
NWCなどが仲介となり、個人と企業や団体とを結ぶ、まさにプラットフォームのような役割を担っていくかたちです。

Coworkingというスペース事業だけでなく、そこを介した新しい活動を展開していく。

ただ、同じ空間で作業をする、経済的コストを軽減するためにオフィスをシェアする、という目的ではなく、スペースがメディア(媒体)となり、様々なヒトやモノをつなぎ、新しい活動を展開していく。
ただ集まるのではなく、”集まって何をするか”が課題であり、そのためのまさにプラットフォームとしての考えをTony氏は考えているのだと思う。

今後の展開に期待すると同時に、Coworking=集まって作業する、という考えでなく、Coworking=何かが生まれる、何かを新しく試みるためのプラットフォーム、というマインドがもっと広がればと思います。

「コミュニティをつくりあげていくこと」LAにあるCoworkingSpace「NextSpace」に行ってきた http://eguchishintaro.blogspot.jp/2011/08/nextspace.html の記事でも書かせてもらったが、
スペース事業が目的ではなく、スペースを介してそこを中心として様々な企画やアイディアが生まれる環境づくりと、それらを運営しまとめていくための運営者の手腕が問われていくのだなと実感すると同時に、運営者がコミュニティキュレーターなどの呼び名にふさわしいような立場や活動のように、ある一定の思想や哲学、方向付けを行う、ということもやはり運営者に必要なものだと僕は思います。

集まりシェアすることが目的ではなく、それを手段として新しい価値を生み出す、そんな場所(Media=媒体)がもっと増えるようにしていきたいと感じました。

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