2013/08/12

NHK「スーパープレゼンテーション」のハングアウト企画に参加しました



先日、8月5日に放送されたNHK「スーパープレゼンテーション」の企画として、Googleハングアウトを使ったトークに参加しました。

NHK「スーパープレゼンテーション」とは、Technology、Entertainment、Designの頭文字を取り、世界中の様々な分野の最先端の技術者や研究者などのアイディアをシェアするTEDカンファレンスの動画を、MITメディア・ラボ所長の伊藤穣一氏が解説をしながら見るNHK月曜23時スタートの番組です。

番組の企画として、番組時間の前と後の30分ずつをGoogleハングアウトを使って動画の内容についてなどを議論する企画が定期的に行なわれています。

8月5日に放送されたTED動画は、クリエティブ・コモンズの理事を務め、『CODE』や『REMIX』などの著書で有名な法学者のローレンス・レッシグ(Lawrence Lessig)氏のプレゼンでした。プレゼンの内容は、レッシグ氏のこれまでの著作権関係からうってかわり、2010年代から彼が力を入れている、政治システムについての内容です。



「We the People, and the Republic we must reclaim 」と題されたこのプレゼンは、「私たちに共和国を取り戻そう」という彼の考えをまさに象徴しています。

アメリカの政治の仕組みが、政治献金という現状によって、本来であれば民主主義として機能しなければいけない状態が、ある一部の層によって歪められ、真の意味での民主共和制になっておらず、そうした意味で、私たちは共和制を失っていると話します。だからこそ、今こそ共和制を私たちは真に取り戻さなければいけない、と彼は18分という短い時間ながらその独特のしゃべりで一気に語り尽くします。

レッシグ氏独特の早回しのしゃべりながら、平易な例えと繰り返しの言葉を使いながら説明する彼のプレゼンは、プレゼンの内容共々にTEDカンファレンスでも歴史に残るプレゼンの1つとして絶賛されています。

この動画をうけ、スーパープレゼンテーションのナビゲーターである伊藤穣一氏、Googleスーパーエンジニアの及川卓也氏をファシリテーターとし、TEDxKyotoファウンダーのジェイ・クラパーキ氏と、私の4人でハングアウトを使って話をするという企画が行なわれました。

前半は、今回のレッシグ氏のトークの内容に期待するものを踏まえつつ、レッシグ氏がどういった人なのか、どういった功績を残している人なのかを話しつつ、なぜ元々著作権に取り組んでいた法学者のレッシグ氏が政治について語り出したのかについて話をしました。

後半は、伊藤氏も加わりながら、レッシグ氏のトークの感想をシェアしつつ、アメリカの政治の状況、そして日本の政治の状況について参加者と議論をしました。議論の様子は、ハングアウトで配信しつつ、視聴している人たちも私たちの声を聞きながらGoogle+のページにてコメントをしていき参加する形をとっていました。

後半のトークでは、アメリカもアメリカなりに政治の状況の中で不具合が起きていること、特に大統領選挙では期間の長さや費やされる予算のかけ方などから、多くのマーケティング的な施策やビックデータを用いてパーソナライズされたアプローチが取られていることなどについて語られました。日本でも、7月21日に行なわれた参議院選挙が開催され、また参議院選挙からネット選挙が実現したことによって、どのようなことがこれから求められてくるのか、またアメリカとの違いや日本独特の政治風習などについて議論されました。

アメリカでは、誰もが政治参加するために幼少期から政治文化を醸成するための教育的な機会や場が用いられ、政治参加することが日常化されています。しかし、日本では20歳以下の未成年に対する政治文化、政治教育の機会があまりないために、若年層の投票率の低下や政治参加意識の低下などが問題視されています。レッシグ氏が語るような民主主義を取り戻すためのアプローチを、アメリカとは違った問題を抱えた日本においてどのような対策をしていけばよいかを参加者と議論することができました。

短い議論ながら、多くの示唆に富んだやりとりができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。そして、NHKがこうしてハングアウトなどを使い、番組のスピンオフな企画を立ち上げるというのは、テレビとネットによるやりとりの1つのチャレンジだと感じました。生でテレビを見つつ、そのテレビで話された内容についてリアルタイムで有識者が議論し、その様子を見聞きしながらコメントする。テレビだけで終わらせない企画としての1つの形ではないでしょうか。

1つ加えるならば、視聴している人たちのコメントがもっと見やすくするか、参加してコメントしやすい設計だといいかもです。参加している人たちのコメントももう少しハングアウトの中で取り上げると、よりインタラクティブになるのではと感じました。

他にも、NHKのスーパープレゼンテーションに流れている動画だけでなく、TEDには面白い動画ありますので、興味がある人はぜひ見てみてください。TEDカンファレンスでは、様々な分野の人たちのアイディアがシェアされており、見終わった後は誰かと話をしたくなる動画がたくさんあります。アイディアをシェアし、それを受け取った人たち同士で議論や対話をしていく。そんな企画が色々とできそうですね。

(8月19日追記)
ハングアウトの様子を、トークなどの様子をグラフィックでまとめていくTokyo Graphic Recoderの清水さんにまとめていただきました。内容をぎゅっとイラストで編集する、新しいライブ編集のメディアのあり方の一つだと思います。

(イラスト一部キャプチャ)
続きのイラストは、こちらから見ることができます。

参考リンク
第8回スーパーハングアウト - Google+ https://plus.google.com/u/0/events/c5rmhplla7l62293r5iv0qbr5ek?partnerid=gplp0

8月5日放送 |スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンライン http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/130805.html/



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